オルセー美術館

オルセー美術館

エドゥアール・マネ作  「扇子と婦人」または「ニーナ・ド・カリアスの肖像」(1874年)。モデルのニーナ・ド・カリアスは、文芸サロンの主催者。酒におぼれ39歳の若さでこの世を去るが、優れた音楽家の顔も持つ多彩な婦人であった。横たわる女性の背後には、日本風の団扇や琳派の屏風が描かれている。日本好みだったマネの趣味がよく分かる。絵画の分野にもジャポニズムは大きな影響があった。
(2017-5)