オルセー美術館

オルセー美術館

エドゥアール・マネ作 「オランピア」(1863年)。『草上の昼食』と共に、マネの代表作といわれる。しかし双方とも現実の女性の裸体を描いた事が批判された。それは、神話や歴史上の出来事を描いたアカデミック絵画が多かった中で、『オランピア』という名が、当時の娼婦を表している事が明らかであったからだ。娼婦の存在や、人間関係をありのまま描き出す、マネの革新的な作品の評価が確立するのは、死後暫く経ってからだ。
(2017-5)