オルセー美術館

オルセー美術館

エドガー・ドガ作 「舞台のバレエ稽古」(1874年頃)。巨匠エドガー・ドガの代表的作品。ドガの作品にはバレエを扱った主題が多く、ことに楽屋や練習風景、舞台袖といった場面を幾度も画題として取り上げた。この当時登場したカメラを、ドガはいち早く取り入れ、デッサン代わりに利用し、一瞬の動きや表情を的確にとらえた。瞬間の動きを表現する、バレリーナの軽やかで美しい動きは、適した題材だったのかもしれない。踊り子たちが舞台上で稽古する姿を、人工的な光彩による光の効果や、独自性の構図などで描き興味深い。
(2017-5)