キリストの受難の神秘

キリストの受難の神秘

アントニオ・カンピ作 「キリストの受難の神秘(Les Mysteres de la Passion du Christ)」。 この作品はキリストの受難と復活、昇天の場面と複数のシーンを1つのキャンバスにまとめたものだが、雲の狭間に浮かぶ黄金の球体に目を奪われた。木星に酷似しているが、制作された1569年頃にここまで似せて描けるだろうか。他にもエルサレムには存在しない中世の城があったり、後世の軍事スタイルのヘルメットがあったり、後世の服装があったりして、何かを暗示しているのだろうが不思議な絵だ。
(2017-5)