民衆を導く自由の女神

民衆を導く自由の女神

ウジェーヌ・ドラクロワ作「民衆を導く自由の女神」。 この絵画も教科書でお馴染みの作品。1830年に起きたフランス7月革命を主題としている。中心に描かれている銃剣つきマスケット銃を左手に持ち, フランス国旗を目印に右手で掲げ民衆を導く果敢な女性は、フランスを象徴するマリアンヌ。女性の左隣の二丁拳銃の少年は、のちにヴィクトル・ユーゴーの作中に登場することになるガヴロッシュ少年、マスケット銃を携えて女性に続くシルクハットの男性は、ドラクロワ自身であると言われているらしい。死骸が積み重なった巨大なバリケードの後ろにはパリ・ノートルダム寺院の塔が描かれているので、舞台の位置関係が判る。
(2017-5)