メデューズ号の筏

メデューズ号の筏

テオドール・ジェリコー作「メデューズ号の筏」。19世紀のフランス絵画を代表する作品。ロマン主義の宣言と言われたこの作品は、軍艦が難破した社会的事件を描写している。遭難者の救出に向かった船が水平線に姿を現わしているのが、彼らを発見することなく遠ざかろうとしている。左下の絶望から右上に向かう動きの中で希望を表し、その動きは筏の船首にいる黒人の男性のところで頂点に達している。実際の出来事は150人の為の筏で、最終的な生存者は10人になってしまった悲惨な物だった
(2017-5)